再生医療について

再生医療とは

再生医療とは、生まれつき又は病気や怪我などによって機能を失った臓器・生体組織を、もとの機能まで再生させる医療です。従来のような治療法ではなく、患者の細胞や組織を体外で培養することで「人体の再生力」を活性化させます。

現時点での薬品・治療法では対処が困難であったり、治療法が確立されていない疾病に対して根本的な治療を目指します。近年は医療の分野だけでなく、再生能力を活かした美容分野での活用や、患者様の生活の質(QOL:Quality Of  Life)、ひいては社会構造の改善を行える可能性を秘めているとして、期待が高まっています。

再生医療の定義

厚生労働省は、再生医療について次のように定義しています。

  1. 患者の体外で人工的に培養した幹細胞等を、患者の体内に移植等することで、損傷した臓器や組織を再生し、失われた人体機能を回復させる医療。
  2. ないしは、患者の体外において幹細胞等から人工的に構築した組織を、患者の体内に移植等することで、損傷した臓器や組織を再生し、失われた人体機能を回復させる医療。

出典:厚生労働省・多能性幹細胞安全情報サイトより

高齢化問題とQOLの向上

高齢化が進む現代において、様々な疾病の治療に活用できるだけでなく、シミやシワ、たるみの改善、美肌美白効果など、幅広い美容効果も見込め、様々な方のQOLの向上が可能になります。

従来の治療では、長期に亘る投薬、高額な治療、医療機器に頼りきりということも多く、それに関わる治療費などによる経済的負担、心労などによる精神的負担も大きな問題となっておりました。

再生医療は、前述したような従来の治療とは全く違うアプローチになり、様々な難病の改善も見込まれており、早期の自立及び社会復帰が見込め、ご本人また看病に当たる方々の、経済的負担、精神的負担が大きく軽減されるという期待も見込まれております。

今後も注目され続ける再生医療分野

ノーベル賞の受賞などで、注目度も飛躍的に増し国内市場規模でも2030年には1兆円とも言われるほど。世の中からの期待に応えていくため、誠心誠意、全力で取り組んでまいります。

グラフ

ヒト幹細胞培養上清液について